【台北共同】台湾総統府は21日、頼清徳総統が22日から予定していたアフリカのエスワティニ(旧スワジランド)訪問を取りやめたと発表した。専用機が通過する一部の国が中国の圧力を受けて飛行許可を取り消したためだと説明した。頼氏は「(中国が)国際秩序と平和に打撃を与えている」とフェイスブックに投稿し、強く非難した。

 頼氏は専用機でエスワティニに直行する予定だったが、セーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3カ国が上空の飛行許可を取り消した。台湾総統府の潘孟安秘書長は緊急記者会見で「中国が経済面での威圧を含む強い圧力をかけたことが原因だ」と主張した。

 マダガスカル外務省はロイター通信に対し、通過拒否を認め、「マダガスカルは一つの中国のみを承認している」と回答した。

 頼氏にとって総統就任後2回目の外遊となるはずだった。エスワティニは台湾と正式な外交関係がある12カ国のうちの一つ。台湾は経済協力で関係を深める方針だった。中国の外交攻勢もあって、台湾と外交関係を持つ国は減り続けている。