高エネルギー加速器研究機構の山本明名誉教授(同機構提供)

 【ワシントン共同】米グーグル創業者らが設立した「ブレークスルー賞」の受賞者が18日発表され、素粒子の一種「ミュー粒子」の磁力の性質を精密に測定した国際チームが基礎物理学部門に選ばれた。実験には日本の高エネルギー加速器研究機構(高エネ研、茨城県つくば市)も参加した。賞金は300万ドル(約4億8千万円)。

 実験の名称は「ミューオンg―2実験」。米中西部イリノイ州にあるフェルミ国立加速器研究所で実施された。ミュー粒子は電子と似た素粒子で、質量は電子の約200倍。過去60年以上にわたり、各国の研究者らがこの値の精密測定に取り組んできた。

 実験で使われた超電導磁石の開発を担当した高エネ研の山本明名誉教授(応用超電導)は「大変光栄でうれしい。超電導という縁の下を支える先端技術が、基礎科学や物理の実験の根幹となり大きな役割を果たしていると実感した」と述べた。

 ブレークスルー賞は、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんや大隅良典さんも選ばれている。