ウガンダ北部の内戦で反政府勢力に拉致され、戦場に駆り出された元子ども兵らが社会復帰を目指す姿を描いたドキュメンタリー映画「リターニーズ」の上映が日本各地で始まった。日本電波ニュース社の菊地啓さん(37)が監督を務め、現地で支援に携わるNPO「テラ・ルネッサンス」(京都市)の小川真吾さんらの活動に密着。生きる意味を取り戻そうとする人々との歩みを2年かけて追った。
反政府勢力「神の抵抗軍」(LRA)はウガンダ北部を中心に住民虐殺を繰り返し、同NPOによると、拉致した子どもは3万人以上とされる。
作品に登場する男性は、自分と同じく拉致された6人の兄を失った。自身はその後、LRA司令官になった。
菊地さんは取材を進めるにつれ、被害者である元子ども兵が拉致や虐殺の加害者でもあるという二面性をどう受け止めるべきか悩んだ。そんな時、どんな人間も悪者扱いせず、真摯に向き合う小川さんらの姿勢を目の当たりにし、作品では「元子ども兵らの過去を善悪でジャッジしない」よう心がけた。(共同)
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