心停止した人に電気ショックを与えて正常な心拍に戻す「自動体外式除細動器(AED)」で救われた人や救命に関わった人らが、国内初の当事者団体を2026年度に立ち上げることが18日、分かった。AEDが普及する一方で、社会復帰後の生活や救命活動を巡って悩みを抱える人も。交流を通じて思いを共有し、政策提言につなげる。
団体は、日本AED財団(東京)内の一組織として立ち上げる。AEDで助かった経験があり、団体設立に取り組む横浜市の植村純一さん(62)は「自分のような事例が奇跡ではなく普通に起こる世の中にしたい。個人が情報を伝えられる範囲は限られるので、横のつながりをつくって大きな流れを生み出せたら良い」と語る。
団体では、関係者がお互いの経験や悩みを打ち明けられる場を設ける。また、医療者や研究者の意見も踏まえてAEDの普及や、当事者に必要なケア、救急医療の現場の課題などを整理して情報発信する。
財団によると、国内では突然の心停止で年間約9万人が亡くなっている。
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