【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202604177650-O1-5W7SkSbL

 

AsiaNet 201492 (0053)

 

【成都(中国)2026年4月16日新華社=共同通信JBN】4月15日、成都市政府が主催する第13回China Internet Audio & Video Conventionが成都で開幕しました。13年連続で同じ都市で開催されてきたこの業界を代表するイベントは、中国のオーディオ・ビデオ分野の国際化を垣間見せるとともに、成都が文化観光目的地からデジタルクリエーティブ産業の世界的拠点へと変貌を遂げる様子を描き出しています。

 

China Netcasting Services Associationが発表したChina Internet Audio & Video Development Research Report (2026)によると、中国のストリーミングアプリは、主要な世界市場で着実に存在感を高めています。2025年には、香港・マカオ・台湾を含む中国のアプリ26本が収益ランキングの世界トップ100に入り、前年より6本増加しました。また、ダウンロード数では中国のアプリ31本がトップ100入りし、前年から12本増えました。こうした数字の背景には、技術革新によってコンテンツ制作のあり方が大きく組み替えられている現状があります。2025年には、主要動画プラットフォームでAI生成のオーディオビジュアルコンテンツが20億件以上生み出され、これは1秒あたり60件超の新規アップロードに相当し、前年比で14倍以上の増加となりました。ユーザーの半数以上がAI生成コンテンツを目にしており、4割以上が「新鮮で面白い」と評価しています。AI生成のショート動画とマイクロドラマが、最も人気のある2つのカテゴリーとして挙げられました。

 

テンセント(Tencent)副社長兼Tencent Online Video会長のSun Zhonghuai氏はこのイベントで、「AIは、コンテンツ供給の構造を根本的に変革しています」と述べ、「クリエーティブチーム(creative squad)」という概念を紹介しました。これはAIツールを活用することで、これまで数百人規模が必要だったコンテンツボリュームを5人から20人ほどの小規模チームで制作できるというものです。グローバルな視点で見ると、こうした「クリエーティブチーム」の俊敏さは、海外展開の推進とも合致しています。中国のクリエーターは今や、最小限のコストで、中国の物語の核となるストーリーラインを世界の多様なオーディエンスの嗜好に合う表現へと翻案することができます。この新しいモデルは、世界のコンテンツ産業におけるコスト構造と創作のあり方の双方を再定義する可能性があります。

 

資本と人材の国境を越えた流れが、この変革に実質的な勢いを与えています。今大会では初めて、会場内でキャンパス採用フェアが設けられ、70社以上が5000件を超える求人枠を提示しました。AI関連の職種は、卒業予定の学生にとって最有力候補となっています。さらに、世界の主要企業も中国市場への投資を一段と強化しています。ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company)のアジア太平洋地域ストリーミング事業担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのTony Zameczkowski氏は「中国は常に当社にとって最も重要な市場の1つです」と改めて強調し、中国のストーリーへの投資を拡大し、より多くのオリジナルコンテンツを世界に届けていく方針を明らかにしました。この姿勢は、海外展開が進む中国のマイクロドラマの波と強く共鳴しています。国際的なプレーヤーが積極的に中国のストーリーを取り入れる一方で、中国のクリエーターも「クリエーティブチーム」モデルを活用し、「グローバル化」しています。こうした2つの力が融合することで、世界のオーディオ・ビデオ業界の様相が一変しています。

 

2013年の初開催以来、この会議は成都のデジタル文化・クリエーティブ産業に継続的に活力をもたらしてきました。また成都の発展の軌跡は、中国の都市が世界の文化的舞台で競い合う姿を映し出しています。「Ne Zha 2(ナタ2)」や「My Sweet Home」といったヒット作の登場に加え、著名な監督や俳優が率いるスタジオや制作会社が設立されていることは、成都が企画開発から撮影・制作、ポストプロダクションの視覚効果までを網羅する確かな産業チェーンを築いていることを示しています。

 

China(Chengdu)Network Audio-Visual Industry Base、National UHD Video Innovation Center、National Radio and Television Administration Laboratory for Innovation and Application of Virtual Reality Audio-Visual Technologyといった国家級プラットフォームのサポートを受け、成都は超高精細(UHD)制作やバーチャル撮影などの分野で全国をリードする地位を維持しています。2025年、成都のデジタル文化・クリエーティブ産業の中核分野は総収入4139億7000万人民元を計上し、前年比8.3%増となりました。これにより、成都の産業力は全国でもトップクラスの水準に位置づけられています。

 

ワーナーブラザース・ディスカバリー(Warner Bros. Discovery)のバイスプレジデントであるVikram Channa氏は「成都は創造性に満ちた都市です。パンダに加えて、Ne Zha(ナタ)も新たな文化的シンボルになり、どちらも本当に刺激的です」と述べました。同氏の言葉は、伝統的な知的財産からデジタルネーティブコンテンツまで、地理的シンボルからテクノロジーを活用したクリエーティブエコシステムまで、成都独自の文化的な物語を的確に捉えています。世界のオーディオ&ビデオ業界がAI主導の大きな変革期を迎える中、成都はこの主要イベントを13回連続で開催することで国際的な資本を呼び込み、ローカルコンテンツを世界中のオーディエンスに届けることができる双方向のチャネルを構築し、世界のオーディオ&ビデオ業界の再構築において極めて重要な役割を担っています。

 

ソース:The Chengdu Municipal Government