【ローマ共同】バチカンのシスティーナ礼拝堂で、2~3月に実施されたミケランジェロの大壁画「最後の審判」の修復作業で、汚れの除去に活躍したのは和紙だった。デリケートな壁画の表面に触れる作業には細心の注意が必要となる。担当者は「和紙は非常に丈夫で軽い。最適だった」と明かした。
新教皇を選ぶ選挙(コンクラーベ)が実施されることでも知られるシスティーナ礼拝堂。作業の際、約180平方メートルの大壁画の前に足場が組まれ、担当者らが和紙に蒸留水を含ませながら丁寧に汚れを取り除いた。
礼拝堂を管理するバチカン美術館によると、薄さで知られる「典具帖紙」が使用された。重さは1平方メートル当たり約11グラム。製造元などは明らかにしていないが、高知県などが主な生産地だ。
2カ月近くに及ぶ大規模な修復が行われたのは約30年ぶりだった。世界中から日々押し寄せる観光客の呼吸や発汗で壁画の表面には白っぽい膜ができていた。「ミケランジェロが意図した本来の色彩をよみがえらせる」ため、これを除去する必要があった。
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