文豪夏目漱石(1867~1916年)が、出版社に宛てた直筆の手紙2通が見つかったことが15日分かった。新聞連載中の小説を自社で刊行したいという申し出があったとみられ、別の社からの出版が決まっていることを理由に断る内容だ。
全集などには未収録だといい、専門家は「当時の漱石の人気と、出版社の期待がうかがえる貴重な資料だ」としている。
手紙は「直筆の漱石」などの著書がある秀明大名誉学長の川島幸希さんがインターネットオークションで入手し、筆跡などから漱石筆と断定。いずれも封筒があり、東京の出版社「新橋堂」の野村鈴助宛てだった。
08(明治41)年3月9日の消印の手紙には、朝日新聞連載中の小説「坑夫」は旧作「野分」と共に、当時漱石の作品を手がけていた東京・春陽堂(現春陽堂書店)から出版される予定だと伝え、「甚だ御気の毒なれど」了承してほしい―とつづられている。
野村の依頼文は見つかっていないものの、手紙の通り、2作を収めた「草合」が同年9月に春陽堂から出版されている。
もう1通は10年3月2日の消印。
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