大田原市佐良土の県なかがわ水遊園が今年、開園25周年を迎える。広域観光の拠点としてオープンし四半世紀がたつ中、メイン施設で本県唯一の水族館「おもしろ魚館」の入館者数は600万人を突破した。周辺地域などとの連携をさらに強め、引き続き地域活性化に向け存在感を発揮してほしい。
水遊園は2001年7月15日、都市と農村との交流促進を目的に那珂川のほとりに開園した。約25ヘクタールの広大な敷地に芝生広場や水の広場、つり池、野菜の直売所などがあり、子どもから大人まで家族で楽しめる。
おもしろ魚館は日本最大級の淡水魚水族館。「那珂川から世界の川、そしてあこがれの海へ」を展示テーマに、那珂川やアマゾン川、そして海の魚などを順に案内する。その種類は約330に及ぶ。
25年度末で累計入館者数は615万9412人に上った。時流などを意識した企画展や豊富な体験イベントなどを続けリピーターを増やした。創意工夫のたまものと言えるが、今後も新たなアイデアやチャレンジは不可欠だ。
開園当初38万人、翌年27万人だった年間入館者数は、3年目から11年目までは20万~22万人にとどまっていた。このため遠足の勧誘など子どもたちをターゲットに働きかけを強化。以降は新型コロナウイルスの影響で臨時休館のあった20、21年度を除き毎年25万人を超える。
一方で少子化の進行に危機感は強く、水遊園はターゲット層の拡大を課題に挙げる。ビオトープの造成など環境教育の強化とともに、大人も堪能できるようなイベントなどを意識し検討しているといい、新たな試みを入館者増につなげたい。
25年の歳月で建物や設備の老朽化も課題の一つだ。開園当初のまま使用する機器もあるのが実情という。広域観光拠点としての役割を果たすには、水遊園自体の安定した運営が大前提となる。ただ当然ながら改修や更新、整備にはコストがかかる。いつ、どのような形で対応していくのか丁寧な協議が求められる。
広域観光には、近隣の施設や団体などとの連携が欠かせない。水遊園の3本柱という展示・体験・公園。特に広大な公園部分を地域活性化イベントで一層貸し出すなどして、周辺地域や本県の魅力を発信してほしい。
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