熊本地震による被災から10年となる熊本城。天守閣は修復されたが、やぐらや石垣などの復旧作業が続いている=13日午前、熊本市

 熊本、大分両県で災害関連死を含め計278人が犠牲となった熊本地震の最初の激震「前震」から、14日で10年。被災地の人口は、熊本県南阿蘇村で地震前から18・8%減った一方、減少から回復傾向へと転じた自治体も見られ、復興の状況に格差が生じている。道路や鉄道など交通インフラの復旧は進み、移住・定住の促進や観光振興が課題となる。

 熊本地震は2016年4月14日夜に「前震」が発生、16日未明に「本震」が起きた。観測史上初めて震度7を2回観測した。亡くなった人の約8割は、避難生活の疲労などを原因とする災害関連死だった。熊本県の調査によると、避難者の約7割が車中泊を経験した。

 熊本県の推計によると、南阿蘇村の人口は地震前の1万1444人から、26年3月時点で9292人となった。阿蘇市は2万6819人から2万3106人となり13・8%減少した。一方、熊本市に隣接する益城町は地震後に減少したが、ベッドタウン需要を受けて増加し、10年前と比べると0・3%減にとどまる。

 家屋被害は全壊が約8600棟、半壊約3万4700棟。