外池酒造店(益子町)の外池茂樹(とのいけしげき)社長(66)は3月10~18日、南西アフリカのアンゴラに赴き、日本文化を発信した。日本酒を紹介する講演やレストランでの日本酒ペアリング、高級スーパーマーケットでの日本酒試飲提供を行った。
アンゴラは人口約3800万人で、内戦が24年前に終結した途上国。外池社長は日本・アンゴラ外交関係樹立50周年を記念し、日本の好感度、親近感、信頼感を高めるための外務省「にっぽんの心」語り手派遣事業で招聘(しょうへい)された。
講演会は「日本酒から見る日本文化の神髄」と題し、在アンゴラ日本大使公邸で開かれた。佐野浩明大使ら大使館職員、アンゴラ政府の大統領府、外務省、文化省、商務省などの大臣や高官など約25人を前に、日本文化に通底する日本酒の価値観や思想を語った。
「日本酒とアンゴラ調理」をテーマにしたレストランでのペアリングにはアンゴラ政府担当者、ホテル・レストランや流通事業、メディアの関係者ら約30人が招かれた。招待者はにぎりずし、魚や肉の調理と同酒造の日本酒「燦爛(さんらん)」「望(ぼう)bo:」を味わい、外池社長が相性について解説した。
高級スーパーマーケットでは大使館職員と共に、日本酒の試飲体験を提供した。また現地メディアと昼食を共にしながら日本酒や日本文化について質疑に応じた。
外池社長は「アフリカの人が日本酒を飲むのか、アフリカで日本酒が売れるかどうか、見に行きたいという気持ちで行った」と話す。今回の日程で日本酒はとても好評で、現地の料理とも相性のよいことが分かったという。中国で造られた日本酒はあったものの、日本からのものはなく、「アンゴラは日本酒にとりブルーオーシャン(未開拓の市場)」と評価した。
現地の貿易会社と商談を行ったところ、日本への関心は高く、輸入するなら日本酒だけではなく、みそ、しょうゆなど調味料や食品、食材を一つのコンテナにまとめたいという意向が分かった。今後、日本側の卸会社と協議を進めていくことになったという。

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