遺骨の収集に当たるNPO法人「空援隊」のメンバーら=4日、沖縄県西原町(空援隊提供)

 戦没者の遺骨収集に取り組む京都市のNPO法人「空援隊」は7日までに、沖縄本島中部の西原町の山林で、太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなったとみられる数十人分の遺骨を発見した。周囲で民生品は見つかっておらず、軍人の可能性が高いとしている。米軍の戦闘記録から激戦地だったことを割り出し探索した。

 収集は4月3~6日に行われ延べ約120人が参加。10人分の頭蓋骨が見つかり、遺骨は全体で40~50人分に上る可能性があるという。日本軍と米軍の手りゅう弾も発見され自衛隊が回収した。

 空援隊の倉田宇山専務理事(70)は取材に「20年以上収集に取り組んでいるが、日本国内でこれほど多くの遺骨が同じ場所から見つかるのは初めてだ」と話した。空援隊はフィリピンなど海外でも遺骨の調査に当たっている。

 米軍は1945年3月26日に沖縄県・慶良間諸島、4月1日には沖縄本島に上陸。沖縄戦の日米双方の死者は計20万人超に上り、県民の4人に1人が死亡した。日本軍の組織的戦闘は6月23日に終わったとされる。