北海道大の大場康弘准教授(宇宙地球化学)らの研究グループは2日、米探査機オシリス・レックスが小惑星ベンヌから持ち帰った試料から尿素を検出したと、英科学誌に発表した。有機化合物の一つで、大場氏は「生命の遺伝子の材料となる核酸塩基のもと」として、生命の起源や宇宙の化学反応を解き明かす糸口になると期待する。
ベンヌは46億年前に太陽系ができた頃の特徴をとどめており、試料は地球の生命の起源を探る手掛かりになる。グループは塩酸を使い、米側から提供を受けた試料約0・6グラムを分析。別の試料からも見つかっている遺伝子の材料となる核酸塩基5種類が確認され、高濃度の尿素を検出した。
核酸塩基がベンヌに広く存在することが分かり、尿素と核酸塩基の構造が似ていることから、尿素が核酸塩基になったことが示唆された。
東北大の研究グループも同じ試料から、6種類の糖を発見した。
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