企画「夜に見つめる~まちに灯(とも)る物語~」の第2部のテーマは「命と日常を守る」。命と向き合う現場で奮闘し、平穏な暮らしを維持するために力を尽くす人たちの献身ぶりと心情に焦点を当てた。連載から四つの現場を抜粋し現状を伝えるとともに、担当記者3人が取材で感じた課題や展望を意見交換した。

(「夜に見つめる」取材班 延藤哲史、大貫茉伊子、小玉義敬)
 

 宇都宮市消防局によると、管内の2024年の119番受信件数は3万5470件だった。23年と比べると約2%減ってはいるが、件数は年々増加傾向にある。15年は年間2万7308件。その後、新型コロナウイルス禍に伴う外出自粛などの影響で20年にいったん減少傾向に転じた以外は一貫して増え、約10年間で約3割増えたことになる。

 救急出動件数も24年は2万7337件と過去最高を記録した。救急搬送された2万2791人のうち、70歳以上が1万2620人と全体の55・4%を占めた。