「ばけばけ」より。高石あかり(右)とトミー・バストウ

 インタビューに答えるNHKの井上樹彦会長=25日午後、東京都渋谷区

 「ばけばけ」より。高石あかり(右)とトミー・バストウ  インタビューに答えるNHKの井上樹彦会長=25日午後、東京都渋谷区

 NHKの井上樹彦会長が共同通信のインタビューで、連続テレビ小説「ばけばけ」に対する熱い愛を語った。27日の最終回を目前に「この2週間はみんな泣きながら見ているんじゃないか。とても名残惜しい。今朝も主題歌を歌いましたよ」。

 主演を務める高石あかりについては、起用が決まるまでどのような俳優か知らず、不安もあったという。高石はオーディションで約2800人から9人に絞られ、最後は満場一致で決まった。

 「プロデューサーやディレクターだけでなく、照明や衣装などドラマに関わる人たちがみんなで見て『彼女が圧倒的にいい』と報告を受けた。放送が始まってみると、その存在感がドラマの空気とテーマに合っていて素晴らしかった」と語り、制作陣への信頼を深めたという。

 NHKでは1984年にも小泉八雲の生涯を描いた山田太一脚本のドラマ「日本の面影」を放送。80年に入局した井上氏は同作のファンで、特に松江の朝のシーンをよく覚えている。「シジミ売りの声や寺の鐘の音に感動する八雲の姿が印象的。そして『ばけばけ』でも、その描写はあらためて見事だった」

 井上氏は、NHKの政治部長などを経て今年1月、会長に就任。「ばけばけ」の主題歌を担当する夫婦デュオ「ハンバートハンバート」の20年来のファンとしても知られている。