高市首相が石油備蓄放出やガソリン価格抑制を表明する前には、石油元売り最大手のENEOS(エネオス)が12日以降の値上げをアプリの登録者に通知するなどしたため、系列の県内のガソリンスタンドでは11日、駆け込みで給油しようとする車が長い列をなした。東日本大震災後の給油の混乱を重ねる利用者もいた。
宇都宮市内のエネオス系列のガソリンスタンドでは午後7時50分ごろ、約150メートルの行列ができ、従業員が誘導に追われた。
日光市板橋、保育士福田理恵(ふくだりえ)さん(56)は店舗からの配信メールで12日からの値上がりを知り、給油を急いだ。「暫定税率がなくなって、やっと安定した価格で入れられると思ったのに…」と突然の値上がりに困惑を隠せない。
15年前に東日本大震災が発生した日だけに直後に起きた燃料不足の混乱と記憶が重なった。先行きの見えない世界情勢に「早く落ち着いてほしい」と願った。
宇都宮市内の別の店舗でも夕方から列ができ始め、午後8時時点で約200メートルに及んだ。「最後尾」の案内は後方へとずれ、列が途絶える気配はなかった。
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