さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人たちに、民間のボランティアが学習の場を無償で提供する「とちぎ自主夜間中学宇都宮校」が、今年で開校5年を迎える。初期から学ぶ宇都宮市の運送業男性(46)は今月、並行して通っていた宇都宮商業高の定時制を卒業した。中学時代に不登校となり一度は進学を諦めたが、自主夜間中学での学びを機に念願の高校卒業資格を手にした。「何歳からでも学び直しは遅くない」と、喜びをかみしめている。

 3月8日夕、男性は卒業証書を手に、市内で開かれた自主夜間中学を訪れた。 「卒業しました」。少しはにかみながら報告すると、教室は「おめでとう」と温かな拍手で包まれた。