3月1日に発売される「鹿沼在来そばエール」(左)と「新里ねぎエール」

 道の駅うつのみやろまんちっく村でクラフトビールを醸造するファーマーズ・フォレスト(宇都宮市新里町、松本謙(まつもとゆずる)社長)は3月1日、その土地ならではの特性を持つ産品に名称が与えられる県内のGI(地理的表示)産品を使ったクラフトビール(発泡酒)2品を数量限定で発売する。

 発売されるのは「新里ねぎゴールデンエール」と「鹿沼在来そばエール」。

 新里ねぎは、同市新里地区で生産され、一般的なネギと異なり弓状に曲がっているのが特徴で、柔らかく甘味が強い。ネギを一度寝せてから土を何度もかぶせるなど手間がかかることから生産量が少ない。

 鹿沼地域の鹿沼在来そばは、そば実が一般的なそば実と比較して約80%と小粒。殻が薄いため、その分香り成分の基となる甘皮の割合が高く、香り豊かになる。麺にすると雑味のない甘さがあり、歯切れも良い。

 ろまんちっく村ブルワリーは、フレーバーとして調和しないと思われる匂いの強いネギだが、刻んだネギを麦汁に入れるタイミングと煮沸時間を研究。ブルワーの吉清邦夫(よしきよくにお)さんは「ネギの甘味、香りがあり、きれいな後味すっきりしたものになった」と評する。鹿沼在来そばは、そば粉とそば殻を麦汁に入れ、濾すときにそば殻を濾材にすることでそばの穀物フレーバーを付けた。「ソバの花から採取した蜂蜜を加え、蜂蜜の甘さと他にはない香りになった」と話す。

 企画した事業創造・連携推進室の中山高行(なかやまたかゆき)課長は「GI産品のフレーバーを生かしたビールは全国で珍しい。GI産品それこそが日本が誇れるものなので、このビールは世界に誇るべきものなった。インバウンドの方にも楽しんでもらいたい」と話している。

 ビールは330ミリリットルで価格は600円。同道の駅でのみ購入できる。