インタビューに応じる常磐津千寿太夫(中央)、杵屋直光(右)ら=東京都内

 常磐津、長唄など多彩な邦楽を堪能できる「古典芸能フェス! 和の響宴」が28日、開催される。映画「国宝」のロケ地で、現在閉場中の国立劇場(東京都千代田区)を特別に使ったイベント。発起人の一人である常磐津千寿太夫は「ホームのような、思い入れのある劇場で面白いことがやりたかった。全員野球で頑張りたい」と意気込む。

 国立劇場は2023年10月末に老朽化による建て替えのため閉場。資材高騰などにより入札が不調に終わり、再開場は当初から大幅に遅れ33年度を目指している。

 フェスでは映画「国宝」のロケが行われた劇場内で、楽屋や舞台、ロビーを音楽フェスのように回遊しながら「猩々」「道成寺」などを楽しめる。

 気軽に聞けるよう各曲のサビに当たる聴きどころを15分程度に編曲して披露。長唄三味線方の杵屋直光は「(邦楽のジャンルを)一つだけしか知らないのはもったいない。自分に合うものを見つけてほしい」と話す。

 公演は3部制で、入場料は各部4千円。大学生以下は半額、小学生以下は無料。開催費用に充てるため、クラウドファンディングも3月7日まで受け付けている。