企画「夜に見つめる~まちに灯る物語~」では、プロローグ連載で地域の人々の豊かな夜の息づかいを描き、第1部として「暮らしのそばで」をテーマに、サービスやインフラといった生活に身近な産業で働く人を取り上げた。多様な夜の仕事に従事する人たちのそれぞれの職務、使命感や生きざまなどに焦点を当てた。現場に赴いた記者3人が取材を振り返るとともに、取材対象者を通して見えた各業界の現状や課題、展望などを意見交換した。

        (「夜に見つめる」取材班 延藤哲史、大貫茉伊子、小玉義敬)

店の出入り口で客を迎える大越幸造さん=宇都宮市中央本町
店の出入り口で客を迎える大越幸造さん=宇都宮市中央本町

 小玉 取材した飲食店店主の大越幸造(おおこしこうぞう)さん(62)は昼も夜も働いて寝る暇も無いくらいで、アグレッシブな姿に圧倒された。日本の多くの企業では60歳を定年としているが、大越さんだけでなくドライバーの亀山肇(かめやまはじめ)さん(62)や警備員の鈴木康明(すずきやすあき)さん(67)はその年齢を超えても働き、私たちの日々の暮らしを裏で支えてくれている。