南海トラフ巨大地震による津波被害が想定される和歌山県すさみ町で20日、ドローンで沿岸部や浸水地域を撮影し、被害状況を把握するための防災訓練があった。映像はリアルタイムでインターネットの専用サイトで共有され、参加者がパソコンやスマートフォンで確認した。

 同町の海岸沿いは切り立った崖が続き、道路が寸断されれば被害状況の把握が困難になる。ドローンを飛ばし、負傷者や、撤去が必要な漂着物の有無などを速やかに確認する狙いがある。

 訓練は、カメラを搭載したドローンが約100メートルの高さまで浮上し、すさみ町南部から、隣接する串本町の沿岸部約11キロを20分ほどかけて往復し撮影した。