福岡県八女市で18日に小型航空機が墜落した事故で、運輸安全委員会の航空事故調査官や県警の捜査員らが20日、事故状況の確認作業を進めるため、現場の山中に入った。墜落原因の解明に向け、機体の損傷状態を詳しく調べる。

 県警は19日に現場から搬出した乗員とみられる3人の遺体について、身元確認を進めるとともに、司法解剖して詳しく調べる。機体は損傷が激しく、個々の航空機を識別するための機体記号も判別できていなかった。

 機体は3人が乗っていたとみられる単発プロペラ機シーラスSR20。大阪府の八尾空港に向けて佐賀空港を離陸し、約20分後に救難信号を発信した。国土交通省は墜落したとみて航空事故に認定した。