秋の風物詩として親しまれるフランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が20日午前0時に解禁された。嗜好の多様化や円安による価格上昇が響いて市場縮小が続くが、サントリーは昨年に比べ輸入量を微減にとどめて同じ価格で販売する。撤退を決めたメルシャンは、値頃感のある国産のワインの新酒をPR。代わりの売れ筋を育てる動きも出てきた。
サントリーは昨年比2%減の約3万7千ケース(1ケース9リットル換算)を輸入する予定で、今年扱う商品の特徴を「太陽に恵まれ、ぎゅぎゅっと甘濃い味わい」と説明。客層の拡大を狙い、手軽なサイズの375ミリリットルの販売を強化する。「旬のものを楽しみたい日本人の感性とマッチしている」ため、一定の市場規模は残るとみている。
一方、メルシャンは輸入販売から撤退し、今年は山梨県産ブドウなどを使ったワインの新酒をアピール。数量ベースでは昨年の実績比2倍を計画している。「『初物』を楽しむ文化を日本ワインで継承していければ」とした。
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