日本で初めて開催されている聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の会場では、手話を基にした応援スタイル「サインエール」のため熱心に手を動かす観客が目立つ。ろう者と健聴者が共同で制作した「見える応援」で選手を後押しする。
東京・駒沢体育館で16日にあったバレーボール男子の日本対イタリア。日本選手が痛烈なスパイクで得点すると、観客が顔の横で両手をひらひらさせてから前に出す「行け!」のサインエールを送った。応援の輪は障害の有無を問わず、徐々に観客席に広がった。
制作メンバーの垣内美音さん(24)は会場で取材に応じ「選手と目が合って応援が伝えられた実感がある。目で見る応援があることを知ってもらえるとうれしい」と手話でアピールした。
サインエールは「行け!」「大丈夫 勝つ!」「日本 メダルをつかみ取れ!」の3種類。「声援はうれしいが、あまり伝わってこない」というデフアスリートの意見が開発のきっかけだった。
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