住宅密集地で炎が次々と燃え広がり、170棟以上が延焼した大分市佐賀関の大規模火災現場。「家に近づけない」。発生から一夜明けた19日も白い煙があちこちから立ち上り、住民らは遠巻きに現場を見守ったり、避難所で待機したりしながら、不安を募らせた。
規制線の外から焼け跡を見つめていた50代の男性は、実家が火災現場付近にあるといい「様子を見に戻ってきたが、近づけないので実家がどうなったか分からない」と心配そうに話した。
市が公民館に用意した避難所には、最大180人の住民らが身を寄せた。佐賀関に住む60代の女性は、自宅の様子を確認できないまま「一晩中椅子に座っていた」と疲れた様子。「風が強く、火の粉が飛んできて怖かった」と避難時の状況を語った。
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