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性能および環境への影響に関して、技術専門家やタイヤ業界のリーダーとの協力により行われた広範な初期テストの結果を反映

 

オハイオ州アクロン--(BUSINESS WIRE)-- (ビジネスワイヤ) -- 先進的なタイヤ添加剤と材料科学ソリューションの世界的リーダー企業であるFlexsysは本日、業界初となる有効な6PPD代替品を開発したと発表しました。この代替化学物質は、Flexsysの世界クラスのイノベーションチームによる長年の徹底的な研究と、高く評価されている連邦政府系および独立系の研究機関との幅広い協力の成果であり、6PPDの代替品としての厳しい技術的・毒性学的要件を満たすように設計されています。

 

Flexsysは、2020年にタイヤに含まれる6PPDから発生する変換生成物である6PPD-キノンが特定された直後から、過去50年間すべてのタイヤに使用されてきた世界的な業界標準の劣化防止剤6PPDに代わる、高性能でスケーラブルかつ費用対効果に優れた化学物質の開発に着手しました。

 

Flexsysの世界クラスのイノベーションセンターおよび独立系の第三者研究機関でタイヤ業界のパートナーとともに実施され、高レベルの性能要件に照らして評価を行った広範囲のテストによると、Flexsysの代替化学物質は、以下を含む当社の野心的な初期目標をすべて達成する見込みです。

 

 ・タイヤを短期・長期的に劣化から保護し、タイヤ業界で要求される高度な安全基準と長い耐用期間を満たします。

 ・新しい化学物質に置き換える際のゴム配合の変更を最小限に抑え、新しい化学物質の導入を円滑化します。

 ・ワシントン州エコロジー局が策定した6PPD代替物質アセスメント危険基準など、該当する環境・規制ベンチマークを満たします。

 ・使用中に「キノン」を形成しない「PPD」ファミリー以外の化学物質に依存することで、キノンによる環境への影響を完全に排除します。

 ・このソリューションの迅速な導入に寄与することを視野に入れ、現在6PPDの製造に使用されているものと実質的に同じ化学品中間体を使用しています。これにより、業界は既存の化学製造資産を使い続けることができ、導入スピードを上げるとともに、総投資コストを削減することが可能になります。

 

まとめると、これまで業界で行われてきた、有効性に関しては初期研究の段階にある6PPD排除の試みとは異なり、Flexsysの広範なテスト結果は、この代替品が速いペースで6PPDに取って代わり、タイヤの安全基準を満たし、環境規制要件を遵守し、自動車メーカーとタイヤメーカーのサステナビリティ目標の実現を支援することを示しています。

 

「この成果は、タイヤ保護化学における当社の数十年にわたる専門知識の上に築かれた、責任ある技術革新に対する揺るぎないコミットメントを反映したものです。」Flexsysの最高経営責任者(CEO)であるCarl Brechは、このように述べています。「当社のソリューションは、タイヤメーカーが期待する性能と信頼性を実現するよう配合されており、将来の環境・規制基準に対応する設計となっています。」

 

既知の業界課題への対処

 

6PPDは、過去50年にわたってタイヤをひび割れや劣化から守るための業界標準でした。2020年に発表された研究では、6PPDの変換生成物である6PPD-キノンが、水生生物、特にギンザケ(銀鮭)にリスクをもたらす可能性が指摘されています。この発見を機に、世界中のタイヤメーカーや規制当局が、環境上の懸念に対処するための代替手段を模索するようになりました。Flexsysが新たに開発したソリューションは、このニーズに応えるものです。

 

「当社チームは、タイヤの安全性を損なうことなく、タイヤ業界で最高の性能基準を満たすと同時に、毒性も低減する次世代の劣化防止剤の開発に着手しました。」と、最高技術・サステナビリティ責任者であるNeil Smithは述べています。「FlexsysのR&Dチームの忍耐と献身を非常に誇らしく思います。私たちのグループは、このプロジェクトの技術的な挑戦課題と、この研究が最終的にもたらすであろう望ましい社会的インパクトに対する強い意欲を持って研究に取り組みました。」

 

Flexsysは、オハイオ州アクロンを拠点とするSustainable Polymers Tech HubおよびAkron Polymer Industry Clusterの協力に感謝の意を表しています。同テックハブは、米国経済開発局(EDA)が推進するテックハブ・プログラムの一環であり、新しいポリマー技術の商業化による、グローバルな材料開発の発展およびサプライチェーンの国内回帰を目指しています。

 

商業化に向けて

 

Flexsysは現在、タイヤ業界のパートナーとの協力による試験、導入、ロールアウトの成功を踏まえ、効率的な世界規模の生産を可能にするプロセス化学の最適化に取り組んでいます。当社はまた、新しい化学物質が商業用として完全に承認されるよう、世界各地の規制当局と協働し、安全性と性能、ならびに環境への影響の両面で作業を続けています。

 

「Flexsysはこの開発成果によって、今後数十年にわたるタイヤ業界の方向性を定める手助けをしつつあります」と、Brechは語ります。「当社はこの画期的な製品を一日も早く市場に投入できるよう、たゆまぬ努力を続けていく所存です。」

 

今後の公開フォーラム

 

2025年12月10日に開催されるワシントン州エコロジー局の「6PPD State of the Science」バーチャルフォーラムで、Flexsysによる業界初の開発成果、目覚ましいパートナーシップ、現在までの広範な研究活動について、Smithが講演を行う予定です。同フォーラムの詳細および参加方法については、https://waecy-wa-gov.zoom.us/webinar/register/WN_267QJcJFSMq8s-55e1MTTw#/registrationをご覧ください。

 

免責条項

 

Flexsysは、本プレスリリースに記載されたすべての目標を達成することを約束しますが、この代替化学物質が迅速に導入されること(あるいは絶対に導入されること)、商業化されること、必要な認証や承認をすべて取得することについては、保証の限りではありません。

 

Flexsysについて

 

Flexsysは、ゴム・タイヤ業界向けの先進的な材料科学ソリューションにおける世界的リーダー企業です。数十年にわたる化学と技術革新の専門知識を基に、ゴム製品の耐久性、安全性、環境性能を向上させる高性能な加硫、安定化、保護システムを開発・製造しています。同社のポートフォリオには、加硫剤Crystex™、劣化防止剤Santoflex™、加硫後安定剤Duralink™ HTSなどがあります。

 

4つの大陸で事業を展開し、7箇所の製造施設とオハイオ州アクロンのテクノロジーセンターを保有するFlexsysは、世界のタイヤ産業において性能とサステナビリティを促進する次世代ソリューションを開拓し続けています。

 

詳細については、www.flexsys.comをご覧ください。

 

businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20251118829389/ja/

 

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メディア連絡先
Mike Geller / Madi Belusic
Prosek Partners
mgeller@prosek.com /mbelusic@prosek.com

 

Source: Flexsys