沖縄県中城村を走るコミュニティーバスが19日から「顔パス」で乗り降りできるようになる。顔認証システムを導入することで、現金などを取り出す手間を省き、利便性を高める狙い。集めた移動データは行政サービスの向上にも生かす。公共交通への導入は千葉県佐倉市のニュータウンを走る新交通システムが全国初とされ、東武鉄道も一部改札で手がけるなど活用が広がっている。

 利用者が事前にクレジットカードや顔情報を登録し、乗車時と降車時に専用端末に顔をかざす仕組み。個人情報流出の懸念から情報を登録したくない人や観光客には専用のQRコードを発行。現金も引き続き使える。

 18日には関係者向けに乗車体験を実施した。