野球の普及振興に取り組むプロ、アマの関係者が15日、東京都内で「全日本野球サミット」を開き、中学校野球部の地域展開(地域移行)の現状と課題を議論した。参加したプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長は「野球界全体で意見を共有し、進めていくのが近道」と語った。
国は2023~25年度を地域展開の「改革推進期間」と位置付けるが、野球部で進展している例は少ない。主に指導者や運営費用の確保がネックとなっているという。「サミット」には全47都道府県のアマチュア団体代表者らが出席。野球部の顧問に限らず広く教職員から指導者を確保している埼玉県川口市や、バスケットボール部などの地域展開で地元企業から金銭的な支援を受ける京都府福知山市のクラブチームの事例が紹介された。
日本中学校体育連盟の統計によると、軟式野球部員は01年に約32万人いたが今年は約13万人。前日本代表監督の栗山英樹さんは「野球界にとって過渡期。野球人全員が一つになるというのがテーマ」とプロ、アマの垣根を越えた協力の重要性を訴えた。
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