前橋市の小川晶市長(42)が15日、市職員とのラブホテル面会問題を受け、2日連続のFM番組生出演を終えた。地元放送局が小川氏との市民集会を主催し、中継する異例の対応。局が不祥事を抱えた政治家に利用されたとも受け取られかねない。
「不適切な場所を選んでしまった。申し開きができず深く反省する」。15日午後、市内の多目的スペースに集まった市民を前に、小川氏はホテル問題について頭を下げた。
小川氏の説明によると、自ら複数の団体に打診。「報道機関なので中立性が保たれる」との理由から地元コミュニティーFM局を選んだとした。
FM局と市に資本関係はないものの、局は市管理の施設に所在。市は2024年度、行政の情報番組を含む業務委託などで計1523万円超を支出する。
立教大の砂川浩慶教授(メディア論)は、権力に対するチェック機能を果たすのが報道機関の役割だと強調。「小川氏の一方的な主張を流すだけでなかったか。放送後の番組を総括する作業が求められる」と主張する。
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