【ワシントン共同】米CNNテレビは14日、トランプ大統領が指示した「核兵器実験」を巡り、エネルギー省のライト長官らが近く政権高官と会合を開き、核爆発を伴う実験は容認できないと伝える予定だと報じた。トランプ氏は核計画を進める他国と「対等な立場」になるため実験が必要との立場だが、具体的な内容には言及していない。

 CNNによると、核実験の準備を管轄するエネルギー省核安全保障局(NNSA)のウィリアムズ長官も会合に同席する。爆発を伴わない「実行可能な」実験を実施するようトランプ氏らを説得したい考えとしている。

 ライト氏は今月2日、FOXニュースの番組で、核爆発を起こさない臨界前核実験になるとの認識を示していた。

 一方、CNNは米政府高官の話として、トランプ氏がアジア歴訪中に「核兵器実験」を実施する構想に固執するようになったとし、複数の外国首脳がトランプ氏に直接提起したと伝えた。

 トランプ氏は10月30日、交流サイト(SNS)で核兵器実験を開始するよう国防総省に指示したと表明した。