外国人ドライバーの採用・育成プラットフォームを構築し、物流業界全体の輸送力強化に貢献

2025年11月13日
FPTジャパンホールディングス株式会社
ヤマト運輸株式会社

FPTジャパンとヤマト運輸、特定技能制度を活用したベトナム人大型トラックドライバーの採用・育成に関する基本合意書を締結

外国人ドライバーの採用・育成プラットフォームを構築し、物流業界全体の輸送力強化に貢献

 

FPTコーポレーション(本社:ベトナム社会主義共和国、創業者 兼 取締役会長:チュオン・ザー・ビン、以下:FPT)傘下のFPTジャパンホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ド・ヴァン・カック、以下:FPTジャパン)とヤマトホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕、以下:ヤマトHD)傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:阿波 誠一、以下:ヤマト運輸)は、2025年11月12日(水)、日本国内の持続可能な物流の実現に向けて、特定技能制度を活用したベトナム人大型トラックドライバーの採用・育成に関する協業に合意し、基本合意書を締結しました。

 

日本の大型トラックドライバーの平均年齢は、50.9歳と全産業と比べ6.8歳ほど高く※、輸送力の強化のため、将来を見据えたトラックドライバーの育成が喫緊の課題となっています。一方で、ベトナムでは、海外での就労希望者が年々増加しており、優秀な若者の国際的な流動化が進んでいます。

FPTグループがベトナムで長年培ってきた人材育成のノウハウとヤマト運輸の安全教育を融合させ、外国人ドライバーの育成・定着・成長支援の基盤を構築します。持続可能な未来の実現に向けて、国境を越えた連携により、新たな価値を創出し続けます。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202511139013-O3-R2keL7dm】 基本合意書の締結式の様子(左から:FPT 創業者 兼 取締役会長 チュオン・ザー・ビン、 FPTジャパン 取締役 執行役員 兼 最高執行責任者 ファン・ティ・タィン・ホア、 ヤマト運輸 常務執行役員 輸送事業 統括 阿部 珠樹、ヤマトHD 代表取締役社長 長尾 裕)

 

■ ヤマト運輸における大型トラックドライバーの採用・育成プラットフォームの概要

FPTグループが運営するベトナムの教育機関で特別クラスを開講し、日本のヤマト運輸の拠点間輸送を担う大型トラックドライバーの採用・育成を包括的に支援します。ヤマト運輸に入社後は、特定技能外国人が安心して日本で生活し、働ける環境を整備するとともに、大型トラックドライバーとしての成長支援を行います。毎年100名の採用を目指します。

 

1.ベトナムで入学希望者を募集

・FPTグループ教育機関で特別クラスを新設

・2025年12月以降に入学希望者の募集を開始

 

2.ベトナムで育成(半年間)

・2026年から特別クラスを開講

・日本語(N4レベル)や日本文化(基礎)、ヤマト運輸監修による安全学習(基礎)を受講

・自動車運送業分野特定技能1号評価試験を受験(日本留学後の場合もあり)

 

3.日本で育成(1年間)

・2026年中に留学生としてFPTジャパンの日本語学校に入学

・日本語(N3レベル)と日本文化(応用)、ヤマト運輸監修による安全学習(応用)を受講

・外国の運転免許証から日本の運転免許証への切り替え試験を受験

・大型自動車第一種運転免許を取得

 

4.特定技能外国人として日本で勤務開始(5年間)

・2027年にヤマト運輸に入社

・ヤマト運輸の社内運転免許取得後、拠点間輸送を担う大型トラックドライバーとして従事

・日常生活の支援と運転技術の向上などを支援し、安心して働ける環境を提供

 

■ 各社コメント

FPTコーポレーション 創業者 兼 取締役会長 チュオン・ザー・ビン

ヤマト運輸との10年にわたる協力を経て、今回、人材育成という新たな挑戦を始められることを大変嬉しく思います。物流は経済の生命線であり、持続可能な発展には最新技術と専門人材が不可欠です。FPTグループの技術力と研修体制、ヤマト運輸の物流分野での強みを融合し、日本語教育やライセンス取得支援、キャリア形成を含む包括的な仕組みを構築します。ベトナムの若者が日本で安心して働き、「挑戦してよかった」と感じられる環境を整えることで、外国人との共生社会を実現し、持続可能な物流の構築に貢献します。さらに、半導体産業を支える物流サービスやヤマトのベトナム市場でのネットワーク拡大にも積極的に協力してまいります。

 

ヤマトホールディングス株式会社 代表取締役社長 長尾 裕

ベトナム訪問時に、現地の若者たちが持つ学びと成長への熱意に深く感銘を受けました。FPTグループと共に、ベトナムの意欲ある若者が日本の大型トラックドライバーとして活躍できるよう、学ぶ機会を提供するという新たな挑戦を始めます。外国人に選ばれる企業となるためには、日本人と同様に、働きやすい環境を整備し、「日本で働いて良かった」と心から感じてもらえる環境を築くことが不可欠です。両社の連携で、日本語教育やライセンス取得支援、スキルアップやキャリアパスの提示、生活面を含む持続可能な就労設計などの仕組みを構築していきます。外国人との共生社会を実現し、多様な人々が活躍できる環境を整備することで、持続可能な物流の構築に貢献してまいります。

 

※ 厚生労働省「統計からみる運転者の仕事」

URL:https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/truck/work

 

 

【参考】

<FPTジャパンホールディングス株式会社について>               

FPTジャパンホールディングスは、ベトナムのICTリーディングカンパニーであるFPTグループで、海外に特化しIT事業を担うFPTソフトウェアの日本法人です。ベトナムと日本両国の文化・経済・知識の交流の懸け橋となり、先進技術を活用したサービスやソリューションを通じて日本のお客さまに最大限の価値を届けることを目的に、2005年に設立されました。現在では、RPA、ブロックチェーン、AI、クラウド、ERP、ビッグデータ分析など多様なサービスをエンドツーエンドで展開し、お客様のデジタル変革(DX)の実現を支援しています。

ヤマトグループとは、2014年から協業を開始し、ベトナム市場における新規ビジネス創出の検討や、安定的なIT人材の供給を通じたデジタル技術の強化に取り組んでいます。

URL:https://fptsoftware.jp/

 

<FPTコーポレーションについて>

FPTコーポレーションは、ベトナムに本社を置く世界トップクラスのテクノロジー/ITサービス・プロバイダーです。テクノロジー、テレコミュニケーション、教育の3つの主要な事業を展開しています。設立から30年以上の間、実用的かつ効果的な製品を世界中の人々、企業および非営利団体に提供し、世界のテクノロジーマップにおけるベトナムの地位を確立してきました。AIを活用した世界水準のソリューションを提供し、デジタルトランスフォーメーション(DX)、インテリジェンストランスフォーメーション(Ⅸ)、グリーントランスフォーメーション(GX)という3つの重要な変革に注力しています。2024年には、売上高24億7,000万USドルを達成し、従業員数は5万4,000人に到達しました。

URL:https://fpt.com/en

 

<関連プレスリリース>

FPTコーポレーションはヤマトホールディングス株式会社と新規ビジネスの検討やデジタル技術の強化に向けた覚書を締結(2023年12月26日)

URL:https://fptsoftware.jp/newsroom/news-and-press-release/press-release/20231226

 

 

【お問い合わせ先】

FPTジャパンホールディングス株式会社

ジャパンマーケティング&パブリックリレーション本部

URL:https://fptsoftware.jp/contact