石炭や石油など化石燃料由来の二酸化炭素(CO2)排出量は2025年、世界で381億トンに上り、最多記録を更新するとの推定を、英エクセター大などの国際チームがまとめた。24年の水準から1・1%の増加。ブラジルで開催中のCOP30に合わせ、13日に発表した。
産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるというパリ協定の目標を達成するには、今後排出するCO2を世界で累計1700億トン以内に収める必要がある。チームは化石燃料以外も含めた25年のCO2排出量を422億トンと見積もっており、今のままでは、あと4年で目標が達成不能になると警告した。COP30では、脱化石燃料に向けた機運の醸成が課題となっている。
25年に化石燃料由来のCO2排出が最も多いと推定されたのは中国で、123億トン。24年からは0・4%増で、増加ペースは近年鈍化している。エネルギー消費の伸びが緩やかになった上、再生可能エネルギーの導入が進んだためとみている。米国は50億トンで1・9%増。天然ガスからの排出が増え続けている。
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