中国の宇宙ステーション「天宮」周辺で船外活動を行う「神舟20号」の飛行士(新華社=共同)

 【北京共同】中国宇宙当局は11日、スペースデブリ(宇宙ごみ)の影響で中国の宇宙ステーション「天宮」での滞在が延びている宇宙飛行士について、地球帰還に向けた準備が進んでいると発表した。具体的な帰還日程や方法は明らかにしなかった。当初の帰還予定日から12日で1週間。中国の交流サイト(SNS)には飛行士の無事を願う投稿が相次ぐ。

 飛行士3人が搭乗した有人宇宙船「神舟20号」は4月24日に打ち上げられ、天宮にドッキングした。3人は今月5日に20号で地球に戻る計画だったが機体に宇宙ごみが衝突した可能性があり、帰還延期が決まった。