閣議に臨む高市首相(右)ら=11日午前、首相官邸

 政府は11日、刑務所出所者らの立ち直りを支援する保護司の担い手確保策や、安全対策を盛り込んだ保護司法などの改正案を閣議決定した。1期2年の任期を3年に延長し、候補者探しに保護観察所が関与すると盛り込んだ。2024年に大津市の男性保護司が自宅で殺害された事件を受け、安全環境の整備を国の責務として明記した。

 法務省によると、近年は保護司の高齢化が加速し、今年1月1日時点で約4万6千人の8割近くが60歳以上だった。同省は23年5月に有識者検討会を設置し、持続可能な制度確立に関し議論。法改正に向けた報告書が24年10月にまとめられた。