財務省が11日発表した2025年度上半期(4~9月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示した経常収支は前年同期比14・1%増の17兆5128億円の黒字だった。年度半期ベースとして比較可能な1985年度以降、過去最大となった。原油価格が下落し、輸入額が減ったことが影響した。訪日客の消費が好調だったことも寄与した。
輸出は0・6%増の52兆6556億円だった。アジア向けの半導体等電子部品が伸びた。財務省の別の統計ではトランプ米政権による高関税政策により対米自動車輸出は落ち込んでいるが、財務省の担当者は「トランプ関税がどれだけ影響しているのか抽出して出すことは難しい」と説明した。
輸入は3・8%減の52兆6062億円となった。原油や石炭などエネルギーの輸入額が大幅に減少した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は494億円の黒字に転換した。
訪日客が日本で使った消費額から日本人が海外旅行で消費した金額を差し引いた旅行収支の黒字額は2千億円超増えて3兆3112億円に拡大した。
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