米穀安定供給確保支援機構は10日、向こう3カ月のコメ価格の見通しに関する10月の指数が前月の57より18ポイント低い39となったと発表した。大幅な下落で3カ月ぶりに節目の50を下回り、先安観が強まった。新米の収穫量が需要量を大きく上回ると見込まれ、コメ余りから需給が緩和して価格が下がると見る取引関係者が多くなった。
調査は全国の生産者や卸売業者、小売業者らが対象で、指数は価格が「安くなる」や「やや安くなる」の回答が多いと50を下回る。指数が30台となるのは、政府が随意契約による備蓄米の放出を発表したことを受けた6月の調査以来。
価格水準を判断する際に考慮した要因は「米穀の調達状況」が40%と最多だった。「国内の在庫水準」は32%、「消費者の動向」が13%に上り、共に前月より割合が大きく高まった。
小売店のコメ5キロの平均価格は4千円超で推移し、現状は高止まりしている。高騰で売れ行きが悪くなっているとの分析もあり、小売店ではコメ余りによる価格下落を見越して在庫を少なくする動きが出ている。
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