2019年参院選の買収事件で有罪が確定した自民党出身県議の辞職に伴う広島県議補欠選挙(広島市安佐北区選挙区)が9日投開票され、無所属新人の会社顧問水口弘士氏(51)=自民、公明推薦=が初当選した。辞職した渡辺典子氏の夫で無所属の会社社長哲司氏(45)ら新人2人は及ばなかった。

 参院広島選挙区では、自民所属だった河井克行元法相=後に離党=が地元議員らに現金を渡し、立候補した妻案里氏への集票を依頼した。水口氏は「政治の信頼を取り戻す」と訴え、政治資金の透明化を掲げた哲司氏らを退けた。他に共産党の団体職員高松史子氏(58)も立候補した。