JR東海が開発する、水素エンジンと蓄電池を使ったハイブリッドシステム=7日午前、愛知県小牧市

 JR東海は7日、鉄道向けに開発中の水素エンジンと蓄電池を使ったハイブリッドシステムの模擬走行試験を愛知県小牧市の研究施設で報道陣に公開した。脱炭素を図る取り組みの一環で、ディーゼル車両が走る山間部などの路線の新たな動力源として研究開発を進めている。2040~50年の実用化を目指す。

 実際の車両を模した台車を使い、時速約70キロ相当の出力で試験した。気体水素を使っているが、体積当たりのエネルギー密度が低いことが課題。より多くの水素を積み込むため、装置類の小型化や液体水素の採用などを検討しているという。

 水素エンジンは、水素を燃焼させて得られるエネルギーを活用する仕組み。