東京都港区のフジテレビ本社

 フジテレビは7日、不適切な経費精算が確認されたとして、安田美智代取締役(55)が同日付で辞任したと発表した。安田氏は経営企画局幹部などを務めた後、フジを巡る一連の問題を受け、役員体制の刷新で3月に取締役に就任していた。同日付で親会社のフジ・メディア・ホールディングスの取締役も辞任した。

 フジによると、安田氏は会食費や物品購入について、事実と異なる経費精算を複数回行っていたという。9月中旬、社内チェックにより疑いが浮上し、外部専門家や関係部局が調査した。本人も事実を認め、返金の意向を示しているという。

 安田氏は1992年に入社。経営企画局局次長上席グループ連携推進統括兼特命担当を務めた。