【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は5日、安全保障会議を開き、トランプ米大統領が「核兵器実験」を指示したことなどについて協議した。ベロウソフ国防相は「本格的な核実験の準備を直ちに開始するのが妥当だ」と提案。北極圏ノバヤゼムリャ島で短期間のうちに実施可能だと報告し、米国をけん制した。国営テレビが会議の冒頭の発言を放映した。
プーチン氏はその場では賛同せず、さらなる情報収集と報告を求めた。ロシアは包括的核実験禁止条約(CTBT)の義務を順守し続けると強調しつつ、米国などが核実験を行えば、ロシアも相応の対応を取るとの従来の考えを示した。
ベロウソフ氏は「米国の核実験のモラトリアム(一時停止)放棄は、世界の戦略的安定のシステムを破壊する第一歩になり得る」と強調した。
核爆発を伴う実験は、米国は1992年、ロシアは90年を最後に実施していない。米国はCTBTを批准しておらず、ロシアも2023年に批准を撤回している。
この記事は会員限定記事です
「下野新聞デジタル」の会員のみご覧いただけます。
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報で栃木県の「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者(併読)プラン・フル(単独)プランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く
ポストする



