今年のノーベル化学賞に選ばれた北川進京都大特別教授(74)が5日、京都市内で報道各社の取材に応じた。これまで地域の異なる複数の大学に在籍してきたことに触れ「自分の経歴の中でも自慢だ。いろいろな出身の人の気持ちが分かり、研究室を運営する上で非常にプラスになった」と話した。
北川さんは京大大学院を出た後、1970年代後半から2000年ごろにかけて近畿大や東京都立大に所属していた。「基盤的経費が充実していて、自由な発想で研究ができた」と説明。近年は「競争的資金」の比重が高まっているとして「ゆったり考えて進めていけるだけの資金があれば、良い研究が出てくるのではないか」と指摘した。
多数の微小な穴で気体などを吸着できる柔軟性が高い材料「金属有機構造体(MOF)」の開発で、北川さんが評価され始めたのが50歳ごろからだったとして「遅咲きだった」と振り返った。
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