クマ被害が相次ぐ秋田県で5日、陸上自衛隊がクマ対策の支援活動を始める。箱わなの設置や運搬などの後方支援に当たり、銃器による駆除は行わない。同日午後から鹿角市で活動を開始するのに先立ち、秋田県と陸自は支援活動に関する協定を県庁で締結した。活動期間は30日まで。自衛隊法100条に基づく輸送事業として行う。鹿角市以外での活動は県と調整し、準備が整ったところから順次拡大する。
締結後、鈴木健太知事は「市町村と綿密に連携しながら、自衛隊の活動をバックアップしていきたい」と話した。陸自第9師団の松永康則師団長は「秋田県のクマ被害は危機的な状況と認識している。少しでも役に立てるように、ニーズを踏まえながら活動していく」と述べた。
環境省によると、2025年度のクマによる全国の犠牲者は過去最多となり、4日時点で被害が疑われる事例も含め14人が死亡。秋田県は、人的被害が60人に上り、うち4人が死亡したとしている。
自衛隊は過去には北海道や高知県でのシカ対策で、捕獲した個体の運搬などの業務を支援した例があるという。
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