【ジュネーブ共同】水銀を国際的に規制する「水銀に関する水俣条約」の締約国会議が開かれているスイス西部ジュネーブで4日、条約に対する次世代の関心を高めるためのイベントがあり、熊本県立水俣高(水俣市)の生徒らが参加した。同高の生徒への意識調査結果を基に、水銀問題の認知度を向上させる必要性などを英語で発表した。
水俣高2年の岩阪望央さん(16)は同校の生徒約320人を対象に実施したアンケート結果について「81・6%が水俣条約を『知らない』と回答した」と明らかにした。「水銀問題が過去の出来事として扱われている」とし、実際は現在も国際的な課題であり続けていると訴え、認識を改める必要があると指摘した。
1年の本山典美さん(16)は、水俣病の原因企業チッソの子会社JNCやチッソ設立の契機となった曽木発電所遺構(鹿児島県伊佐市)を授業で訪れたことを紹介。水俣市では水銀が原因となった水俣病について「小学校から学習するが、知らないことがまだたくさんある」と話した。
締約国会議は3~7日に開催。
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