国連環境計画(UNEP)は4日、2024年の世界の温室効果ガス排出量は前年から2・3%増えて過去最多となり、二酸化炭素(CO2)換算で577億トンだったとする報告書を公表した。産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える「パリ協定」の目標達成には遠く、対策を強化しなければ、今世紀中に最大で2・8度上昇するとした。
パリ協定参加国がそれぞれ確約した35年までの温室ガス削減目標(NDC)を達成しても、2・3~2・5度上昇すると予測。昨年からわずかに緩和しただけで「地球温暖化による人命や経済への被害を軽減するには、より迅速で大幅な排出削減が必要になる」と警鐘を鳴らした。米国がパリ協定から正式離脱すれば、約0・1度上乗せされる可能性もあるという。
24年の排出量が最も多かったのは中国で156億トン。米国59億トン、インド44億トン、欧州連合(EU)32億トン、ロシア26億トンと続いた。環境省によると、日本の排出量は23年度で11億トン。
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