がんの治療は手術や放射線治療、薬物療法などを選び、必要なら組み合わせて患者の状態に合わせることが可能になってきた。薬物療法では近年、免疫の力を利用してがんを攻撃する免疫療法が注目されている。坂口志文さんは「制御性T細胞」の研究を進めて応用すれば、将来的には既存の免疫療法を含めがん患者の60%ほどを治療できるようになると見込む。
免疫は侵入してきた異物から体を守るシステムで、免疫細胞がウイルスなどを排除する。がん細胞の中には免疫細胞の働きを妨げて生き残ろうとするものがある。このブレーキを外し、免疫細胞ががん細胞を攻撃するよう導くのが免疫療法だ。
この分野では治療薬「オプジーボ」が広く使われている。2018年にノーベル賞を受賞した本庶佑京都大特別教授のタンパク質「PD1」に関する研究が開発につながった。ただ効果が認められるのは、がん患者の20~30%といわれている。
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