名古屋市の広沢一郎市長

 来年、愛知県と名古屋市で共催するアジア大会とアジアパラ大会の経費が、当初想定の3倍超の3千億円台後半に上る見通しとなり、名古屋市の広沢一郎市長は4日の記者会見で、市の財政に対して「一定程度インパクトを与えるのは、ほぼ確定的だ」との見解を示した。

 大会組織委員会会長の大村秀章愛知県知事が10月31日、超党派でつくるスポーツ議員連盟の総会で、経費の見通しに言及した。広沢氏は今後、市負担分を精査するとした上で「大会に向けしっかりとPRして、やって良かったと思っていただけることが大事だ」と述べた。

 大村氏は4日の定例記者会見で、円安や物価高騰のため経費が増加したと説明した。