解熱鎮痛剤「タイレノール」=3日、米テキサス州オースティン(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米日用品大手キンバリー・クラークは3日、解熱鎮痛剤「タイレノール」で知られる同業のケンビューを、負債を含め約487億ドル(約7兆5千億円)で買収すると発表した。両社はいずれも有力なブランドを抱えており、国際展開する健康・衛生分野での競争力強化を目指す。

 キンバリーはティッシュ「クリネックス」、ケンビューは、ばんそうこう「バンドエイド」をそれぞれ手がける。買収により日用品などで米国を代表する消費財グループが誕生する見通し。

 ケンビューを巡っては、トランプ大統領が9月の記者会見で、有効成分を妊娠中に服用すれば、子どもが自閉症になるリスクが高まると主張し、混乱が広がっている。