核兵器廃絶を目指す科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」の第63回世界大会が1日、広島国際会議場(広島市)で開幕した。39カ国・地域から約190人が参加し、核廃絶・軍縮への道筋を議論する。トランプ米大統領が核兵器実験の指示を表明し情勢が緊迫する中、原爆投下から80年の節目に核なき世界への強いメッセージを発信する狙い。最終日の5日に核軍縮や平和への提言をまとめた「広島宣言」を採択する。
開会式で大会実行委員長の稲垣知宏広島大教授は、トランプ氏を念頭に「核兵器の非人道的な結果を軽視するかのような指導者の発言を目の当たりにした。新たな惨事を防ぐため、私たちには集団的責任がある」と述べた。
この日は被爆者と科学者の対話や、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)などノーベル平和賞を受賞した4団体の公開討論があった。
「科学者は核兵器の開発をやめるべきだ。過ちを繰り返してはいけない」。8歳の時、広島で被爆した小倉桂子さん(88)は英語で体験を証言し、力強く訴えた。
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