核兵器廃絶を目指す科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」の世界大会が広島国際会議場(広島市)で開幕するのを前に、会議のフセイン・シャハリスタニ会長とカレン・ホールバーグ事務総長が1日、原爆資料館を視察した。
視察前に石田芳文館長があいさつし「科学が誤って使われた過去を省みて、原爆の現実と真正面から向き合い『二度と同じ悲劇を繰り返してはならない』という被爆者の心からの願いを受け止めていただきたい」と英語で述べた。
続いてシャハリスタニ氏が「広島の人々が受けた苦しみをどの都市、国、人にも繰り返させないことが私たちの唯一の責務だ」と話した。
シャハリスタニ氏らは館内で、CG映像で再現された原爆投下前後の広島市の様子を食い入るように見つめ、石田館長の話に熱心に耳を傾けた。視察に先立ち、平和記念公園内の原爆慰霊碑に献花した。
大会は1~5日。日本での開催は2015年の長崎以来4度目で広島では20年ぶり。39カ国・地域から約190人が参加し、原爆投下から80年の節目に核廃絶・軍縮への道筋や、中東や欧州の安全保障を議論する。
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