ウクライナ・ポクロウシクに展開するヘリコプターや部隊を写したとされる動画の画像(ウクライナ軍関係者提供、ロイター=共同)

 昨年1月、ウクライナ東部ハリコフ州クピャンスクの前線で自爆型無人機を操縦するウクライナ軍兵士(ゲッティ=共同)

 ウクライナ・ポクロウシクに展開するヘリコプターや部隊を写したとされる動画の画像(ウクライナ軍関係者提供、ロイター=共同)  昨年1月、ウクライナ東部ハリコフ州クピャンスクの前線で自爆型無人機を操縦するウクライナ軍兵士(ゲッティ=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ公共放送ススピリネは10月31日、激戦が続く東部ドネツク州の要衝ポクロウシクで、ウクライナ国防省情報総局の部隊が特殊作戦を開始したと報じた。包囲を試みるロシア軍に対し、ヘリコプターで部隊を投入。ブダノフ情報総局長が現地で指揮しているという。ポクロウシクではウクライナ軍の劣勢が伝えられており、挽回を図る。

 また、ウクライナ保安局(SBU)のマリュク長官は31日、キーウで記者会見し、SBUの特殊作戦でロシアにある約160の石油関連施設を損傷させたと表明した。ロシアは精製能力の37%を失い、供給が需要を20%下回っていると主張。「石油収入はロシアの国防予算の9割を占めている」とした。

 ウクライナは今年の夏以降、ロシアのエネルギー施設に対する無人機攻撃を強めている。英BBC放送によると、少なくともロシアの57の地域でガソリンなどのエネルギー不足が起きたという。

 マリュク氏によると、160の施設には石油精製所や貯蔵所、ターミナルが含まれる。9~10月だけで20施設を攻撃したとしている。