リニア中央新幹線の新試験車両「M10」の客室の天井=30日午後、山梨県内

 リニア中央新幹線の新試験車両「M10」の座席=30日午後、山梨県内

 リニア中央新幹線の新試験車両「M10」の客室の天井=30日午後、山梨県内  リニア中央新幹線の新試験車両「M10」の座席=30日午後、山梨県内

 JR東海は30日、リニア中央新幹線が実際に開業する際の車両のベースとなる試験車両の新型式「M10」の内部を山梨県で報道陣に初公開した。白を基調とした客室空間に茶色の座席を配置し、シンプルで落ち着いた内装となった。これまでは座席が青緑色だった。

 リニアは開業時期の見通しが立たないが、車両の改良を進めている。

 新車両は走行時の反射音や振動を低減するため、客室の天井に膜を張った。プロジェクターで映像を投影する活用方法を検討している。この日は大空の風景や、車両の現在地の表示などが天井に映し出された。

 座席は背もたれ内部の簡略化のため、リクライニング機能をなくして固定式とした。